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インバウンド観光の最初の訪問地」上海は外国人旅客をどのように魅了するのか?

japanese.shanghai.gov.cn | Updated: 2025-08-25 08:25
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データによると、今年1月から7月にかけて、上海口岸(通関地)を経由して中国に入国する外国人旅客数は大幅な伸びを見せています。現在、上海は中国における「インバウンド観光の最初の訪問地」づくりを着実に推進しています。

(写真・上観新聞)

8月20日、中国の「インバウンド観光の最初の訪問地」づくりの全力推進をテーマに、上海市政治協商会議は重点提案の督促・処理推進会議および重点課題の調査座談会を開催しました。

上海の都市イメージを海外に示す「最初の窓口」として、上海浦東国際空港は中国の「インバウンド観光の最初の訪問地」づくりの中核ハブとなっています。会議に先立ち、委員たちは浦東国際空港を視察し、国際商業免税区、国際出発ラウンジ、シャワールーム、セルフサービスカウンター、税関・衛生検疫・出入国審査手続きのプロセス、乗り継ぎサービス、ワンストップ入国総合サービスプラットフォームなどの運営状況を詳しく調査しました。

座談会では、浦東空港T1・T2ターミナル、虹橋空港T1ターミナルに設けられた3ヶ所の外国人向けワンストップ総合サービスセンターは、昨年9月の開設以来、延べ8万5千件もの書面による称賛を受け、全国の空港が見学に訪れる模範となっていることが紹介されました。

客観的なデータからも、上海が「最初の訪問地」であることは示されています。8月10日時点で、上海市の出入国管理当局は2つの主要空港で累計延べ52万5000人の外国人入国者を審査し、前年同期比37.4%増となり、全国の省市の中でトップとなりました。さらに上海空港集団のデータによれば、上海市は国内最大の空港であり、とりわけ浦東空港から入国した外国人数は全国の空港の中で首位を占めています。

しかし、上海にとって「最初の訪問地」とは、単なる数字上の優位ではなく、訪れる外国人旅客が実際に体験する印象こそが重要です。座談会において、上海市政治協商委員たちは「初めて中国に足を踏み入れる外国人旅客に、すぐに上海を好きになってもらうには、政府や関連事業者など多方面の力を集め、『利用者の視点』に立って細部をさらに磨く必要があります」と指摘しました。

搭乗券一枚に見える発想の転換

7月、上海虹橋空港の搭乗券が、SNS上で話題になりました。搭乗口・搭乗時刻・座席といった重要情報が集約され、大きな文字で表示されていたためです。座談会では、上海国際空港股份有限公司の黄錚霖総経理はこの話を紹介し、「従来の搭乗券にある情報は国際基準に従ったレイアウトでしたが、私たちは旅客の体感に基づきごく小さな改良を施しました。それがこれほどの好評を頂けるとは思っていませんでした」と語りました。

ある委員は、「これが話題になったことは、政府が外国人のニーズを把握しようとする姿勢を深めていることの証しです」と分析しました。現在「最初の訪問地」づくりの過程において、関係部門は定期的に「国際体験官」の意見を聞いており、改善のためのフィードバックループが構築されています。

フランス人のル・ガイシー氏は5年前に上海で起業し、現在は文化観光関連の仕事をしています。上海市政治協商委員会の過去の調査で、彼女は「多くの外国人にとって中国のウェブサイトやアプリは情報量が多すぎて、具体的な操作手順を理解しにくい」ことを指摘しました。「重要な情報が二次メニューに隠れていて、たどり着けないことが多い」と指摘しました。これに対し、関係政府部門は即座に、「重要なコンテンツをトップ画面に集約し、表示を簡素化することを検討します」と応えました。

上海市政治協商委員会の調査関係責任者は「このような細部は『ユーザー思考』がなければ気づけません。例えば、一部の文化施設のウェブサイトは中国語と英語版があるものの、英語への切り替えボタンの表示が中国語になっています。このような点を改善するには、より広範に外国人の意見を聞き、適時に改善する必要があります」と語りました。

データの裏に潜むチャンス

委員たちは、「ユーザー思考」を育てるには意見収集だけでなく、ビッグデータを活用し、精確なユーザープロファイルを構築するべきだと強調しました。

大量のインバウンド客は膨大なデータを生み出しています。上海市政治協商委員会の斉全勝常務委員は、「大量のデータを発掘し、分析・比較することで、業務改善やリスク排除を進められるのみならず、消費促進や外国人旅行者の潜在的価値開発にもつながるでしょう」と提案しました。

彼は、「外国人学生は中国の伝統文化を学ぶだけでなく、最先端の科学技術の成果にも触れることで、中国への理解を深められます。また、国際医療ツーリズム、投資視察、産業観光なども成長の分野になるかもしれません」と、シニア観光や留学体験などを例に出し、外国人向けの観光を「ディープツアー」へと広げることを提案しました。

さらに、委員たちは、「世界のトップ選手が上海に来れば、必ずファンが押し寄せます。例えば、ゴルフの愛好者には世界的な企業の経営者も多く、もし彼らを上海に惹きつけることができれば、単に消費のプラスになるだけでなく、投資誘致の好機にもなります」と、トップレベルの国際的な大会がもたらす経済的な波及効果にも注目しました。

また、会議の出席者は、外国人と直接接触するサービス提供者である関連事業者の提言も十分考慮すべきだとしました。

出典:https://japanese.shanghai.gov.cn/ja-EditorsPick-travelinshanghai/20250825/2e7fb416faf140709892bb69eb4e89af.html

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